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今日もてくてく日和

今日はどんな日? 今日も楽しいこと、うれしいことがたくさんありますよ~に♪
2024
09,20

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2008
06,12
以前の職場の先輩のお能の教室の先生がお芝居をするということで、
先週末に千種文化小劇場まで行って来ました。

「井原西鶴の原作に依らない 好色一代男・名古屋版」
井原西鶴といえば、大学時代に近世文学で習ったなぁと懐かしく思いました。
が、よくよく考えると内容をさっぱり覚えていません。
授業がてとも面白かったことは覚えているんだけどなぁ・・・

私が一番興味をひかれたのは、「名古屋版」というところです。
今はほとんど使われなくなってしまった、
「なも」に代表される昔ながらの「上品な名古屋弁」を聞くことができました。

主人公「世之介」の父親「金左衛門」を、
先輩のお能の先生である田辺さんが演じていらっしゃいました。
そのためか、お芝居の中でも能の一場面が取り入れられていました。

しかもその場面というのが、私も以前少しだけお能を習ったのですが、
まさにその時に習った場面だったのです。
能の中でもポピュラーな場面ということなのでしょうか?

実は私がその場面を習った時に、ちょっと恥ずかしい失敗をしたのです。
詳しいセリフの内容は忘れてしまいましたが、
主に呼ばれた従者が何かを頼まれて「へ~~~え!」と返事をするのですが、
私は堂々と「え~~~っ!」と言ってしまったのです。
というか、「え~~~っ!」で間違いないと思っていたのです。
その時の先生は和泉元彌さんだったのですが
「そんなに思いっきり嫌がらなくても・・・」とツッこまれました。

お芝居では、様々な女性と関係を結んできた世之介が、
江戸の町で偶然すれ違った尼に、亡くなった父親の供養をさせてくれと
お願いするあたりから急展開します。

その尼は、世之介が若かりし頃憧れ、愛し合った花魁だったのです。
世之介に捨てられた花魁は、世之介を恨み世を儚んで尼になったと語ります。

世之介にとって、彼を通り過ぎていった女性達は皆よい思い出でした。
しかし花魁にとって世之介は、自分を捨てた憎い男なのです。
それを知った世之介は、他の女達もみな自分を恨んでいるかもしれないと
恐ろしくてたまらなくなるのです。

これは、いつの時代の恋愛でも同じことがいえると感じました。
別れた相手がいい思い出になっていくのか、
いつまでも恨めしく感じるのかは、
男と女の違いなのか、個人の違いなのか・・・

物語のラストで、
現代にも通じる恋愛の真実を見たような気がしました。
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