2008 |
09,09 |
初めて映画館でCMを見た時は、
くらげをかぶったポニョをおばけだと思ったっけ・・・
やがて公開が近付くと、
ポニョは魚の女の子で、崖の上に住んでいる男の子と仲良くなる話らしいとか、
主題歌は小さい女の子と藤岡藤巻という藤子不二雄みたいな
一人だか二人だか分からない名前の人が歌っているとか,
だんだん色々な情報を耳にするようになりました。
実は最初にCMを見た時はそれほど興味をひかれませんでした。
それが強烈に見たいと思うようになったのは、主題歌を聞いてから。
どうもベースはアンデルセンの「人魚姫」らしいという話を聞くと、
「おててはいいな、握っちゃお。」
「足っていいな、駆けちゃお。」という歌詞が、
とてつもなく悲しい歌に聞こえて仕方ないのです。
私にとっては当たり前の「手や足をがある」ということが
嬉しくて嬉しくて仕方がない気持ちってどんなだろう・・・
「人魚姫」では、主人公は王子様に気持ちを伝えることも出来ず
泡となって消えてしまうけれども「ポニョ」はどうなんだろう?
そんなことを考えると切ない気持ちになるのです。
これはもう実際に映画を見て
「これはHAPPYな映画だ」と自分を納得させたいと思いました。
CGを使わず手描きにこだわったこの映画は、
始まったその瞬間から「懐かしい」という気分にさせてくれます。
主人公のポニョと宗介の声は子役の二人が担当。
やはり子供の声は無垢でいい。
宗介は見た目は幼稚園児だけれど、とても5歳とは思えない印象。
「僕が守ってあげるからね。」って本当の子供はささやくかな?
でもそんなセリフを言いながら小さなバケツを一生懸命運ぶ姿は、
やっぱりかわいい子供。
本当は世の中の女の人はきっと、好きな人のこんな言葉を待っている。
この映画のことをみんなストレートでシンプルと言う。
「ポニョ、宗介、好き!」(ポニョ)
「どんなポニョも、全部好きだよ。」(宗介)
子供の頃って、みんなきっとこんな感じだったんだろうなぁ。
でも、大人になるとなんだか違ってきちゃう。
だからこそ大人はこの映画を見て泣けちゃうのかもしれない。
P.S.
キャラクターの魅力爆発。
キャスティングも素晴らしいです。
崖の上のポニョ(2008.07.19より公開中)
http://www.ghibli.jp/ponyo/top.html